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語学学校

語学学校とは ESL (English as a Second Language)コースを主とした、英語を母国語としない人たちに英語を教える学校のことを指します。授業内容としては文法、会話などを始め、英語の総合的なスキルを身につけるためにバランス良く習得できるようになっています。多くの学校ではこれらの基礎的なクラスと合わせて選択クラスがあり、発音や熟語など自分が取りたい授業を選んで受講することができます。

観光を兼ねて英語を学ぶ人から、真剣にアメリカでの進学を考える人まで様々な人が通い、世界各国からの学生と一緒に学んでいます。

語学学校の運営体系

アメリカには数え切れないほどたくさんの語学学校があり、独自の経営体系で運営されている私立独立型の学校と、大学によって経営されている大学付属の語学学校の2つに分けられます。

■ 私立独立型

私立の語学学校の中には、大学のキャンパス内に校舎を構えるものと、キャンパスの場所に関係なく独自の校舎を持つ学校とがあります。規模の小さい私立語学学校は、アットホームな雰囲気でオフィスのスタッフと学生の距離が近いため色んな面でサポートをしてもらうことができます。

1週間や1ヶ月からの短期での申し込みが可能で、入学日も毎週月曜日と設定しているところが多く、それぞれに合わせて柔軟に対応してもらうことができます。ビザを必要としない短期留学生も通えるのが特徴です。(通常、4週間=1ヶ月単位)

■ 大学付属

2年制または4年制大学に付属する語学学校で、大学のESLプログラムです。全米で約900校以上の大学に設置されており、基本的にはその大学に通う学生と同じように、大学の施設を使えたりサービスを利用することができます。

大学のスケジュールに合わせて入学時期が決まっていることが多く、8~16週間を一区切りとした学期制なので短期の留学生には向いていません。一般的に私立の語学学校よりも規模は大きく、プレゼンテーションの仕方やディスカッションなど、授業はアカデミックな内容になっています。

学費

費用は学校によってまったく異なりますが、私立の語学学校で1ヶ月$400程度~、大学付属の語学学校だと1学期で$2,500~が目安です。また、大学付属の場合は、授業料以外に大学の施設使用料などの費用が別途かかる場合もあります。

入学条件

語学学校は基本的には入学に条件はなく、中には受け入れは18歳以上のみなど、年齢制限がある学校もありますが、国籍・性別はもちろん入学時の英語力は問われません。

通常、語学学校では入学した際にプレイスメントテストというレベル分けのテストを行い、その人に合ったレベルのクラスに配置されます。学校によってレベルの数は異なりますが、平均的にひとつの学校に3~7クラスがあり、初心者から大学進学希望者まで幅広いレベルの学生を受け入れています。
英語を教えるプロ

語学学校の教師は、基本的には、英語を母国語としない人に英語を教えるためにトレーニングを受けたESLコースを教えるプロです。トレーニングを終了し、実際に英語を教えられる能力があると認められて資格を所持しているので、留学生の英語力を伸ばすことに長けている教師が多いです。最近ではアメリカ以外で英語を教えた経験のある教師も多く、学生の癖や弱点を理解し、克服できるよう導いてくれます。

クラス

語学学校の多くはモーニングクラスとアフタヌーンクラスに分かれており、さらに、夜に開校されるイブニングクラスがあります。学校によっては、それぞれの授業料に差がある場合もあります。イブニングクラスの方が少人数だったり、学生の平均年齢が若かったりと、同じ学校でもクラスによって違った特徴があります。

プログラム

ESL以外では、スキルアップや大学進学希望者のためにTOEICやTOEFLコースを持つ学校もたくさんあります。特にTOEFLはアメリカで進学を目指している学生をサポートできるよう、定期的に学校内で模擬試験を実施している学校も多く、公式の試験会場となっている語学学校も珍しくありません。州や地域によって、TOEICまたはTOEFLの公式試験会場として認定されている語学学校もあります。

また、語学学校によっては、ビジネス英語コースや看護コースなど、通常の英語プログラム以外にも様々なコースが用意されています。

クラスのレベル

レベルはBeginner, Intermediate, Advancedと表したり、単純にレベル1~レベル6と呼んだり学校によって異なりますが、レベルが上にあがるにつれ、文法も複雑になっていき、上級のクラスではネイティブスピーカーが日常生活で話すのと同じペースで授業が進められます。

■ Beginner(初心者クラス)
● 英語が苦手な人、全くの初心者
● Be動詞など最も基礎的なところから学ぶ
● 教材は絵やCDなどわかりやすく興味を引くもの

■ Intermediate(中級者クラス)
● 相手の言っていることがなんとなく理解できる
● より多くの熟語や語彙を学ぶ
● 意志表現ができる

■ Advanced(上級者クラス)
● すでにある程度の英語力と自信がある人
● 複雑な文法や言い回しを学ぶ
● カレッジなど次のステップを考える準備クラス

また、TOEICやTOEFLクラスでは試験対策用の教科書を使ったり、教師によっては実際のニュースの雑誌や新聞記事を使うなどして力をつけます。TOEICやTOELのクラスではレベルに分かれることなく一緒のクラスで授業が行われることがほとんどです。クラスの大きさは学校の規模やシーズンなどその時々で異なりますが、平均10人前後です。

語学+α

最近ではESLやその他英語プログラムに加えて、英語習得以外のプログラムを提供している語学学校が増えてきています。

■ 語学+ダンス

特にロサンゼルスやニューヨークでは土地柄もあり、エンターテイメントが人気です。午前中は語学学校で英語の勉強、午後はダンススタジオに通って本場のダンスを英語で学びます。ダンス留学をサポートしている学校では学校内でダンスイベントを開くことも。

■ 語学+インターンシップ/ボランティア

学校で学んだことをインターンシップにより実際のアメリカ社会で活用できるというプログラム。インターンシップでは自分のキャリアを生かした分野を選ぶのが一般的で、アメリカの企業で働くという貴重な経験を得ることができます。幼稚園や保育園でのチャイルドケアのボランティアを組み合わせたプログラムも人気。こういったプログラムは通常、ビザなしの短期留学か、学生ビザで渡航し、パートタイムでインターンシップをするため無給です。インターンシップが終わると終了証をもらえる場合もあります。

Discount/Cancellation Policy

多くの語学学校では、基本的に入学前に支払いを求められ、長期で申し込んだ場合には割引が受けらることもあります。入学後にキャンセルする場合の返金は、エージェントを通している場合や、個人で申し込んでいる場合など、それぞれのケースで異なる上、キャンセレーションポリシー(キャンセル規約)は学校によって細かい規定があるため、必ず事前に自分で確認する必要があります。

転校

他の学校に転校をする際には、学校のアドバイザーの協力が欠かせません。新しい学校を決めたら、前に通っていた、もしくは現在通っている学校に申し出ましょう。学校間のやりとりや、学生本人が用意しなければならないものなどがあります。基本的に、転校の際にはパスポートのコピー、ビザのコピー、現在持っているI-20のコピー、銀行の残高証明書などが必要になります。転校先の学校のコースは、前の学校のコースが終わってから60日以内に始まらないといけないので気をつけましょう。(※ この転校期間は倍愛により15日など短縮されることもあるので必ず事前に確認をしましょう。)

ハウジング

多くの語学学校でホームステイや寮の斡旋、紹介、手配を行っていますが、特に大学付属の語学学校の場合、寮は夏季限定の場合がよくあります。また、寮と言っても近くのアパートや民間のホテルなどをその学校の寮として使っているケースもよく見られ、必ずしも寮に滞在しているのはその学校の生徒であるとは限りません。食事のオプションなどもそれぞれ異なっています。

アクティビティー

授業以外の課外活動は先生や友達とさらに仲良くなれるチャンス。近くの美術館を訪れたり、観光名所を巡ったりと、学校外で英語とアメリカ文化を学びます。

語学学校の役割

語学学校は日本の英会話教室のようなものと捉えると良いかもしれません。長く通ったからと言って大幅に英語力が伸びるというわけではなく、自分自身の心がけが重要になってきます。当然ながら語学学校には英語を習得したい、ノンネイティブの学生が通い、特にロサンゼルスやニューヨークなどの大都市では日本人留学生も多く、日本人比率が高い語学学校もたくさんあります。語学学校は英語を学ぶスタート地点として捉え、3ヶ月から半年程度を目安に通い、その後のステップを考えると良いでしょう。

 

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