ロサンゼルス生活&面白ガイド >役立つ生活コラム >本場アメリカのクリスマス

毎年、サンクスギビングが終わるとアメリカはクリスマス一色になります。
クリスマスソングが流れ、モールなどではサンタクロースとの撮影会が行われたり、街のいたるところで飾りやツリーを見かけます。一般の家庭でも家ごとデコレーションをしたり、電飾をたくさんつけたりと、気合いが入っています。

アメリカではクリスマスは家族と過ごす日。
24日のクリスマスイヴに七面鳥やマッシュポテトなどを家族で食べ、ツリーの下にあるプレゼントをあける家庭。25日のクリスマス当日にプレゼントをあける家庭。いずれもアメリカの典型的なクリスマスの過ごし方です。ちなみにラクト代表のテリーも、子どもの頃、ツリーの下においてある両親からのプレゼントを開けるのがとても楽しみだった思い出があるそう。アメリカの人々にとってクリスマスは、家族と一緒に過ごし共に楽しみを分かち合う日なのです。

クリスマスの12/25はみなさんもご存知のように、イエスキリストの誕生日。「キリストが生まれてきてくれた」ということをお祝いするのが本質です。多くのアメリカのキリスト教の家庭では、聖書について、キリストについて家族で語ります。クリスマスカラーと言えば赤と緑ですが、赤はキリストの流した血や愛、寛大さをあらわし、緑は強い生命力で1年中葉を茂らせる、永遠の命を意味するそうです。

クリスマスと言えば欠かせないのがプレゼントを運んできてくれるサンタクロース。サンタクロースのモデルは「聖ニコラス」という人だと言われています。聖ニコラスは、現在のトルコのデムレ(かつてのギリシアの町ミュラ)の司教でした。彼は日頃から困っている人や貧しい人を助ける優しい人でした。

ある時、ニコラスの近所に住んでいた大変貧しい家族が、3人の娘のうちの1人を売らなければならないほどお金に困っていました。そのことを知ったニコラスはその夜、その家の煙突から金貨を投げ入れました。金貨は、ちょうど暖炉のそばに干してあった靴下の中に入り、そのお金で娘は売られずに済みました。ニコラスは下の2人の娘の時にも同じことを繰り返し、その家族を救ったとされています。
クリスマスに靴下を下げておくと、サンタクロースが煙突から入ってきて靴下にプレゼントを入れてくれるという伝説は、ここから生まれたようです。

サンタクロースの由来やその他クリスマスについてはあまり定かではないことが多いのですが、一つだけ明確なことがあります。それは、日本とアメリカではクリスマスが全く違うということ。恋人と出かけてホテルに泊まったり、高価なものをプレゼントし合うような日本の風潮は世界でもめずらしいのではないでしょうか。

留学生の場合はクリスマスは日本に帰国したり、アメリカで過ごす場合は家族とは離れて過ごすことになるのですが、あなたは今年、どんなクリスマスを過ごしますか?

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