安全対策
困った時は

● 911に電話する

アメリカの911は、日本の110と119に該当します。消防・救急・警察を呼ぶための番号です。日本語を話せるオペレーターを頼むと、取り次いでくれます。911は、公衆電話からでも無料です。911緊急サービスは緊急時のみ使います。緊急でない場合はローカルの警察署にかけましょう。

● 日本領事館に相談する

日本領事館は海外における日本人の安全確保と行政サービスを行っています。緊急事態、行方不明、逮捕拘禁、事件、事故などの相談に乗ってもらえます。

● ヘルプラインに電話する

ビザ、学校での問題、友達関係などの問題に日本語で相談にのってくれる機関がいくつかあります。

日本語 110番 1-800-527-2611

● 自分の持っている海外保険会社に電話する

日本から海外保険に入っているならば、保険会社があなたの緊急事態を助けてくれる場合もあります。

強盗

路上で強盗にあった時は、抵抗せずに現金を渡すのが無難です。 取り乱さず、なるべく落ち着いて対処しましょう。現金のある場所を教え、相手に取らせたほうが安全です。 もしくは現金を遠くに投げて取りに行かせている隙に、逃げましょう。

置き引き・盗難
荷物から、数秒間目を離した隙に物がなくなったというケースがあります。 学校内では、ノートパソコン、かばんなどが盗まれることもあります。ホームパーティーなどで財布を盗まれることもあります。 貴重品は、常に目に入る所に置いておきましょう。必要でない貴重品などは持ち歩かない事が一番です。
車上荒らし
ダウンタウン近辺ではよくある車上荒し。 ホームレスが多い場所では、貴重品や貴重品らしきものを車内の見えるところに置いていると窓ガラスを割られて、盗られることがあります。 場合によっては、盗まれた品の額より、窓ガラスを直す方が高いケースがあります。 こんなものを盗まないだろうと思って車の中に置いていても、車上荒しに会うこともあるので、常に物はトランク等に隠して置くようにするとよいでしょう。 ステレオ等も盗まれやすいのでDetachable Face(取り外し可能)にした方がいいでしょう。
ホームレス
街角には小銭をもらおうとするホームレスがいます。ホームレスへの一番良い対応は無視することです。 ”No”または”Sorry”など言えば大抵どこかに行ってくれます。 会話を始めることによって、つけまわすホームレスもいるので、一番良い対処法は目を合わせないようにして無視することです。
レイプ・性犯罪
クラブやバーなどでは、Date Rape Drug(睡眠薬や覚せい剤に似た薬)に気をつけましょう。 アメリカに来たばかりの日本人女性はまだ慣れていないため、ドラッグが入ったお酒を飲んでしまい(ドラッグは無味無臭です)、 レイプされてしまうことがあります。信用できる人と行動しましょう。
用心しておきたいこと

■ Hate Crime Organizations

アメリカには、わずかですが、白人主義者(Skin Heads)の人たちがいます。彼らは白人以外の人種を嫌い、差別的な行動をとったりします。

■ Asian, Mexican, Black Gang

アメリカでは、地域によって人種別のギャングがいます。 大半は、高校生ぐらいの若者です。主に窃盗、強盗、脅し、喧嘩、麻薬などの犯罪を犯します。 ひどい場合、敵のギャングとの殺し合いになることもあります。

日頃の心構え

■ TPOをわきまえよう

Time, Place, Occasionを常に考え、常識をもって過ごせば、大半のトラブルは避けることができるでしょう。危険を感じたら、すぐにその場から離れましょう。

■ 地域によって安全度が変わる

地域によって安全な場所と危険な場所があります。安全な地域と危険とされる地域は隣り合わせている場合もあるため、気をつけましょう。

■ 一人での行動を避ける 

一人で夜間、又は危険な地域を歩かないようにしましょう。人通りのない所や密室(トイレやエレベーター)に気をつけましょう。

■ 日本人は狙われやすい

観光客だとすぐにわかる格好をしたり、高価なものを身につけないようにしましょう。

■ 携帯電話を持ち歩く

一人で夜道を歩く場合などは、携帯電話を持っていると安心です。

■ 使える場所では、エスコートサービスを使う

ドラッグ

マリファナは、値段も安く手に入りやすいことから、アメリカの若者などの間で頻繁に使われています。クラブなどではエクスタシーやスピードを使っている人たちもいます。ドラッグは、一度使い始めると習慣になりやめることが困難になってしまいます。マリファナは違法ですので、興味本位で試すことも絶対にしてはなりません。

ドラッグを使用すると、幻覚をみる、異常に心配性になる、怒りやすくなる、混乱する、パニックになる等の症状がでます。マリファナの場合は、疲れやすくなったり忘れっぽくなったりするために、学校の勉強に身が入らなくなってしまいます。生理機能の変化としては心拍数や血圧が変わる、息をするのが困難になるなどの症状が出ます。最悪の場合、死に至ることもあります。

留学生活を失敗しないために

ドラッグに手を出したために気分が不安定になったり、友達をなくしたり、鬱になったりする留学生がいます。 また、集中力がなくなり、学校の勉強に支障をきたし、留学に失敗してしまう人もいます。 ドラッグは簡単には止められないので、更生施設に入ったり、プログラムに参加せねばならず、 せっかくの留学生活が悲惨なものになってしまう可能性も高くなります。

交通事故
交通事故に遭った場合、交通事故を起こしてしまった場合で、けが人がいる時はすぐに救急車を呼びましょう。けが人がいない場合でも警察に来てもらい、事故証明書(ポリスレポート)を作成してもらいましょう。警察が来ない場合でも、当人同士で名前や連絡先、運転免許証の番号などを交換します。カメラを常時携帯し、証拠写真がいつでも取れるようにしておくのも得策です。目撃者とも連絡先を交換し、その後の保険会社による処理がスムーズになるよう、状況証拠をできる限り撮っておきます。事故後は保険会社とのやり取りになります。自分に非がない場合は証拠を十分にそろえ、証言しましょう。大きな事故の場合、損害賠償の請求などで弁護士を雇う必要性があることも。
飲酒運転

飲酒運転は犯罪です。飲酒運転をしていることが判明するとその場で現行犯逮捕になり、そのまま手錠をかけられ、拘置所へ送還されます。 保釈金を払えば、その日のうちか翌日には釈放となります。保釈金は市によって異なりますが、1000ドルから2000ドルほどかかります。 それ以上の保釈金が必要になる場合もあり、保釈金が支払えない場合などは、最高12ヵ月間まで拘置されることもあります。

飲酒運転で捕まった場合は、DMVとの聴聞会に出席し、1年の免停処分となります。 この免停処分の間に運転をすると、最低でも1000ドルの罰金、及び最低10日間から最高6ヵ月の刑務所での監禁処分となります。 やむを得ない場合は会社と家との往復など必要最低限のみを許すリストリクテッド・ライセンスが発行されますが、免停処分は免れません。 また飲酒運転で逮捕されると、裁判所へ出廷し、裁判を受けなければいけません。裁判では、罰金や奉仕活動などの刑が科せられます。 教習所などに通わなければいけない場合もあります。

飲酒運転で捕まると保釈金、罰金、裁判手続き費などで一気に出費が増えます。弁護士を雇う費用ももちろん払わなければいけません。 保険も値上がりするので、経済的にも飲酒運転で捕まると負担が大きくなります。 飲酒運転はアメリカでは交通違反ではなく、犯罪の一種とみなされ重く罰せられます。自分の命だけでなく、他人の命を奪ってしまう可能性も大いにあります。 お酒を飲んだら、運転は絶対にしないようにしてください。

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