1. 街の特徴
トーランス(Torrance)はLos Angeles(ロサンゼルス)で4番目に大きな都市で、日系人が多く集る場所として知られる。Toyota、Hondaなど世界的に有名な日系企業の本社があり、Mitsuwa、Marukai、Nijiya、といった日系スーパーやBook offなどの書店なども多く、日本の物が手に入りやすく日本人にはとても便利な場所。車で10分ほどでビーチへ行くことができ、また、一歩住宅地に入ると静かだが、メインストリートには大型のショッピングモールやレストランが点在し、やや都会といった雰囲気だ。日本語の通じる病院やレストランがこの地域には特に多く、英語を使わなくても暮らせてしまうくらい日系コミュニティーが発達している。アメリカの文化に日本の文化を織り交ぜた、半分日本、半分アメリカというような街だ。
2. 治安
昼間は比較的安全で、外に出て普通に出歩いても大丈夫な場所がほとんどだが、夜一人で出歩くのは危険と言える。昼間でも通りや場所によって危険な場所もあるため、なるべく一人で人気のない場所を歩くのは避けたほうが良い。昼と夜とでははっきりと分かる雰囲気や人通りの変化があり、たとえ歩いて5分程度のところも車で送ってもらう方が良いだろう。隣接するコンプトン(Compton)市は全米で最も危険な地域の第三位に入るほど危険な地域で、地元の人も恐れて近づかない場所。そのため、比較的治安が良いトーランス(Torrance)でも、コンプトン(Compton)との境のエリアでは一つ通りを越えると危険地帯、なんてことにもなりかねないので、十分注意が必要だ。
3.学校
短期留学で来た学生に人気なのはLSI(Language Systems International)という語学学校で、日本人が多く、授業料が安いというのが特徴。コミュニティーカレッジ(短大、コミカレ)では、留学生の多くがエルカミノカレッジ(El Camino College)に在学し、このコミカレにはメキシコ系移民のヒスパニックや黒人、アジア人が多く通っている。同じキャンパス内には短大付属の語学学校もあり、そこで英語力を伸ばしてからコミカレに進学する人たちも多い。4年制大学への編入体制も整っており、また、専門学部ではミュージックが特に有名で、現在活躍中のジャズミュージシャンなどを輩出している。
4.家
留学生の多くはトーランスにあるエルカミノカレッジ(El Camino College)の目の前を通るレドンドビーチ・ブルーバード(Redondo Beach Blvd)沿いのアパートに住んでおり、家賃はワンルームで750ドル前後、1ベッドルームで1000ドル、2ベッドルームで1600ドルくらいが目安でちょっと高め。その中でも家賃の安い物件を探すことも可能だ。隣の街ガーデナ(Gardena)はトーランスと比べると比較的家賃が安く、各部屋のタイプ約100ドル以上の違いがあるが、留学生にとって落ち着いて勉強できる環境と安全は不可欠なので、50ドル余分に払ってでもより良い場所に住む価値はあるだろう。
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